終戦の日。六日と九日とこの日は、鬱陶しい真夏の中、重くて静まり返った気分になるのだが、沈黙に浸ってもいられず、日常は賑やかに忙しく過ぎて行く。以前一緒に仕事をした男と昼飯を食べる。話好きで、サービス精神なのか自分の憂さ晴らしなのか、よく判らないが、抜群のクオリティの話芸は健在。その後、寝ないまま昼と夕方、女性二人レッスン。失礼を承知で大雑把に書くと、うるさいのと、静かなのと好対照な二人。自ずとレッスンのやり方も変わってくる。どちらも伸び盛りなのでこちらの言葉は音になってすぐ跳ね返ってくるような小気味良さがあって、爽快ではある。一人は僕ともう一人に習っているのだが、(当然)微妙な教え方とか、楽器に対するポリシーの違いがあって、戸惑わないかと気になってしまう。良いところだけを都合良く抽出して、さらに発展させてどえらいプレイヤーになっていただきたいです。