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大野木一彦のJOURNAL・ブルースハープ・ライブ・レッスン情報

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2007年 09月 28日

JOURNAL

いつまで暑いのだ。このままではますます日本に住みにくくなる。剣呑過ぎる。夜、レッスン。初めてのサードポジションに挑戦。これは相当に苦労していた。まあ、息継ぎも難しいし、馴れるよりしょうがない。その人にクラプトンの10年前のライブDVDを見せてもらう。ハイドパークでの野外コンサート。大掛かりで、音響にも照明にも莫大な金のかかった環境で演奏される「Five Long Years」は見ていて不思議な気分になる。マフィアみたいなジェリー・ポートノイの、小刻みに震え続ける右手について、「あれは技?」と訊かれる。ヴィブラート効果だろうなあ、ちゅうぶではないと思いたい。音は殆どかき消されてしまっているが、ハーモニカ奏者がステージにいると、絵的にロック臭が中和される。ブルースに馴染みのない人は、ぱっと見て何をしている人か判じかねるだろう。クラプトンきっとそれも意識していて、僕らの予想に反して長い事ジェリーを雇っているのは、彼がブルースへの回帰をアピールするための戦略に違いない。国会の話をしているような気分になるが、政治も音楽も巨大なビジネスとなれば似てきます。ちなみに僕は自民党は厭だがクラプトンは嫌いではない。デレク&ドミノスのアルバム、ソロの途中でストラップが外れる「ラスト・ワルツ」での演奏、チャック・ベリーのライブ映画の中で演った「WEE WEE HOURS」などは愛着がある。最近ではブルースはさほど感心しないが、「Change The World」は冴えた佳曲だったと思う。

by nogioh | 2007-09-28 03:38


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