今年の締めくくりは、加藤南部スタイルによせて(まぜて)もらってのテンホールズキッチン。リハが終わった後、ステージ真横の客席に荷物を置いていたら、マスターが「預かります」と言ってくれた。「ここまでお客さん、埋まらないでしょう」なんてとんでもない失言をしたりして、歳末の大忙しの時期ゆえ閑散とした眺めを覚悟していた。ところがまずまず来てくださり、荷物を置いていた場所もふさがった。ありがたいことです。感謝いたします。同じタイプのいわゆるガッコガッコな曲がずらりと並ぶセットリストで、色々ポジション変えたりして工夫したが結局は「ネタがないなあ」とうめきたくなった。途中、横で加藤さんのハーモニカを聴いていたらフレーズのネタなんて、ライブには無関係よ、という声が上の方から降りて来る感じがして、そこからぐっと楽しくなった。マッドハープ加藤さんはパフォーマンスこそマッドな逸脱のし方が面白いが、音色はとても繊細。緩急のつけ方がキャリアと共に人柄に直結したイメージ。セッションに参加してくれた方、そうでないお客さま、テンホールズキッチン、ありがとうございました。加藤さん、南部君、お疲れさまでした。