JOURNAL

　夕方、烏丸通りは歩行者天国。東西の歩道寄りにびっしり並んだ露店と行き交う人の渦。通り道ということもあり、立ち寄ることにする。若い頃は成人式を拒否したのと同じ種類の、軽いあほのような意地を張り、結局僕は一度も祇園祭なるものを経験していない。いつしか習慣も生活パターンも
祭りとは離れてしまった。露店とか街中の人ごみ（こちらは限度がありますが）は好きな方なので楽しかった。寒ければ言う事なしだと思った。中央分離帯の縁石に座り、焼きそばを食いながらビールも飲みました。一本目の半分ほど迄は、とてもおいしく感じるビール。
　夜レッスン。つい先日のライブの反省会。ビデオを観たが、その現場に居合わせた僕がリアルタイムで抱いた印象ほど悪くない。ただ、緊張が良くない方向に作用して音色に柔らか味がなくなってしまっている。本人が凹むのは良くわかる。
　ジャッキー・ペインの新譜は実に良かった。ライナーを頼まれて何回も聞くうちにぐんぐん良くなり、大仰な演説みたいな文章になってしまった。選挙演説はないものをあるように見せるため過剰になるのだが、本心みたいなものを、どう言ったら伝わる？と考えれば考えるほど、酔った退役軍人の説教みたいになるのが僕の文章の特色ですね！と軽く分析してみる。
『overnight sensation』というアルバム。
甘さと苦さ混在の、全盛期のウィルソン・ピケットみたいなソウルサウンドです。
珍しく宣伝。