夜、レッスン。楽しくレッスンできる人。ブルースそのものは初心者と言っても良いキャリアながら、侮れない(誰のことも侮りはしませんが)技術の持ち主。生来のセンスに加えて努力家なのだろう。
細かい部分を勉強する。夕方TAKAGIMANのブログでハーモニカ・スリムの映像を見た。刺激的。この人やシェイキー・ジェイクや、グッド・ロッキン・チャールズの動画が観れるようになったのは本当に奇跡的なことだ。大御所含め、よく聴いてました。吹き始めから今まで僕はずっとダウンホームなハーモニカを吹きたいと思ってやっている。リトル・ウォルターをお洒落と言って切り捨てるやつは誰だ?(気持ちは判るが)あの人はダウンホームハーモニカの最高峰の一人だ。リトル・ウォルターをお洒落というと、ライス・ミラーもコットンもお洒落なことこの上ない、となる。ジョージ・スミスもそう。そこをちゃんと判ってやっている白人のレコード含め、僕はどこまで吸収できて、どれだけのものを残せるか、信用してくれる人に(長いレッスンの間にはそうでない人もいて悲しいやら腹立たしいやら嫌な気分にもなりますが)どれだけ伝えられるか。
ブルースの評価に「黒人ありき信仰」は無意味だ。黒人にしか出せない音はありません。それは錯覚です。言語の問題はどこまでもつきまとうが、音に対しては何色の皮膚であっても堂々としていれば良い。それがジャンルへの敬意だと思う。