朝から昨日行けなかった墓参に行く。近くの小さな中華料理屋で焼き飯を食い、あまりの暑さに小瓶でビールを飲む(それでも僕には多い)。帰宅して水のシャワーを浴びてレッスン。そのあたりから風が涼しくなり、結局晩まで涼しかった。僕が外にいる間だけ灼熱の日が照りつけるとは何事か。
卓球経験者の若者だったので、オリンピック中継とリトル・ウォルター研究を交互にやる。色々解説してくれて試合がより楽しく観れました。夕方からもう一人。ライブ間近。テクニックにも向き不向きがあるのを実感する。とても難しい(僕は完成に時間がかかった)ことを簡単にやってしまう。でも単純な基礎的な技にはよく躓く。
宮本輝の「五千回の生死」を再々読。実際にはもっと読んでいるだろう。この人は長編が広く読まれている作家だが短編がとても良い。「紫頭巾」「昆明・円通寺」などにおける深みとリアリティ、この凄みを継承する書き手はもう現れないのではないかと思う。そこに文学的な実験はないが、観念などゲームに過ぎぬと言わんばかりの、現実を凝視する眼差しが半端ではないのだ。ただしこの表題作は僕は好きではない。
盆が終わるので何となく憂鬱になり、自分を励ますためにパンキッシュな音盤を引っ張り出す。
ルー・ルイス・リフォーマー「Save The Wail」。ピンクのカラーレコードで購入したのが19歳の時。三条河原町にあったジャンクショップにて。Dr.feelgoodにはまって、本格的なブルースも聴き出していた頃で、ハーモニカを始めて一年くらいだった。これは格好よかった。ジョー・ストラマーがハーモニカを吹いてブルースをやっている感じの、攻撃型英国産R&Bの名盤中の名盤。これに関しては、
だるまやハギー氏に頼まれて昔ちょっとしたレビューを書いたのでそっちも良かったら見てください。そこで三枚くらい紹介してますがどれも本当に良いですよ。
http://www.beats21.com/ar/A05033106.html