2011年 03月 31日
ライブをやる時、歌とハーモニカのどちらに重きをおくべきか、という話を今日はした。偏らない方が良いに決まっているが、カバーの場合、それぞれの声域の問題もあって歌かハーモニカか、どちらか妥協せねばならぬ、という局面もままあるようだ。例えばサニーボーイがGのハーモニカで吹いている曲を、歌いやすいキーに移してDのハーモニカでチャレンジすることにはどうも抵抗を感じる、等。判る気はする。僕の場合、あまり経験がないが(声域が広いのではなく歌えないものはやらないようにしてきたからだ)なかなか深刻な問題だ。
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by nogioh
| 2011-03-31 23:33
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2011年 03月 29日
物事すべて一長一短があるが、企業、組織に属して生きる日々も、人それぞれ悲喜こもごもである。身の回りの友人知人、レッスンに来られる人たちからも色んな話を聞く。今日レッスンに来られた人はこの春から異動という大きな変化を迎える。髪の色が変わっていた。外からもたらされた変化に対して心新たにするための工夫が出来るのは強いということだ。僕ならどうか。キム・ウィルソンがうんと若い頃に作ったインストをコピー。昔僕もさんざんやった曲だ。完全に覚えきる前にやめてしまっていた。この機会に僕もまたやってみよう。
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by nogioh
| 2011-03-29 23:02
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2011年 03月 26日
朝から病院に行ったり(大したことはありません)、バンドエイドを買ったり(大したことではないのです)してバタバタとMASAさんと合流、車に乗せて貰ってリハに向かう。難しそうな曲をざっと通すだけだが、本番こうなるだろうという骨格の予想図をメンバーが共有できるのはリハの効果の最たるものだ。肉付けの部分は毎回変わるから(僕もインスト以外は同じフレーズは二度と吹けないタイプなので)良いとしてイメージトレーニングを全員でするというのが良いですね。リハをあまりやらない僕が言うと説得力はないが、昔は週1でやっていた。 ライブはMASAさんの手練れのMCと艶のあるヴォーカルの世界を、ずっしりと松本さんのベースが支え、松田くんのギターが縦横に駆けめぐるいつものスタイル。僕はバッキングハーモニカの楽しさを味わう。このセットではソロも沢山吹くが、ジャズっぽい曲なんかの(今日は”Night & Day”などという完全なジャズの曲もあった)バックアップやオブリが、僕の場合、特に根が理論派でない分、スリリングで面白い。僕も数曲、即興のインストをやり、ジミー・ロジャースの「You're The One」、スリム・ハーポの「Scratch My Back」を歌った。 打ち上げに少し参加し、MASAさん号で帰途に就く。マスター、奥さん、お客様、ありがとうございました。メンバー各位、お疲れ様でした。 ▲
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| 2011-03-26 23:58
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2011年 03月 25日
レッスン。忙しいし、大変なストレスを抱えねばならぬことも多い日々を何とか乗り越え、モチベーションを維持して、ブルースを続けて欲しいと思います。聴くことと演奏することが離れがたく融合してしまうのはミュージシャンの損な部分だと僕は思っているが、それを受け入れてこそ見えてくる新しい喜びもある。リトル・ウォルターの、音の聴き取りだけでは絶対に真似できない部分(僕もできない)について熱弁しながら上記のようなことを考えていた。 明日は、jazzcafe む~ら にてMASAさんのセットに加わってライブです。ギター松田ゆうき、ベース松本靖司という実力派にまみれて頑張ります。いつも楽しいライブなので今回も楽しいでしょう。お時間ある方は是非、お越し下さい。 ▲
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| 2011-03-25 23:50
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2011年 03月 23日
レッスン。僕は昼間くたくたになる出来事があり機嫌が悪かったが、ハーモニカを吹いて話していると気分は少しずつ晴れた。ライブを控え準備中の人だ。パイントップ・パーキンス逝去の報をメールしてくれたのも今日の生徒さんだ。 パイントップは本物のミシシッピ・マナーを今に伝える貴重なブルース・サバイバーだった。マディのバンドのピアニストとしての活躍が最も有名で、映像も音源も多く残っている。一時期ははち切れそうに太っていたが、晩年は痩せて小さくなっていた。車椅子の映像も観た。それでも最後の最後まで現役を貫いた人で、レコーディングもライブも行っていた。アントンズから出たソロ作は、彼を敬愛する白人達(キム・ウィルソン、デューク・ロビラード他)と、マディバンド時代からの仲間など黒人ブルースマン(マット・マーフィー、ウィリー・スミスなど)、二つのセットをバックに、渋いピアノと艶のある歌声を聴かせる名盤だった。97歳。マディより2つ年上なのである。ブルースの歴史の証人がまた一人、去った。ご冥福をお祈りします。 ▲
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| 2011-03-23 23:17
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2011年 03月 21日
日常は続く。自分がすべきことや出来ることについて考えるし、気持ちは常とは違う。大地震で日本中の日常が変わってしまった。それでも笑ったり時には苛々したりしながら過ごすしかないのだ。昨日は休日。体を休め、ささくれた心を丸く修復する日だ。今日は朝からレッスン。午前中にハーモニカを吹くことは余りないのでなかなか新鮮。その後、繁華な場所に行く。楽器屋のイベントに東京のハーピストで友人のK氏が出るというので顔を見に出かけた。S楽器のYさんも来られていて、イベント後K氏がライブの会場に発った後、Yさんとお茶を飲んでハーモニカの話をする。情熱的に、プレイヤー目線で楽器の開発に取り組んでおられて話すと勉強になるし嬉しくもある。 ロニー・レインのドキュメンタリー映画にヘンリー・マックロー氏が出ている、と友人が教えてくれて、懐かしい思いで観る。おそらく特典映像用にわざわざ撮ったと思われるヘンリーさんの弾き語りが丸々一曲聴ける。観ていると、自分は凄い人と一緒にやったのだとあらためて実感する。あれから5年。今年はヘンリーさんに会える予定になっている。 ロニーがフェイセズの後に組んだスリム・チャンスのレコードは、一時期憑かれたように聴き続けたので、映画全体がとても懐かしかった。今はない京都のライブ・ハウス、ビッグ・バンにロニーが来た時、観に行った友人が「何で来なかったのか」と僕に興奮しながら話していた様子も懐かしく思い出す。 風呂で大江健三郎の「べラックヮの十年」という短編を読む。これも懐かしい。この作家は僕が辛い時期に読み耽って随分救われた。絶頂期の名品の一つだ。 ▲
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| 2011-03-21 23:51
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2011年 03月 19日
昼間よんどころない用事二つ済ませて木屋町に向かう。モダンタイムスで和田静男さんのバックを務める日だ。ダウンタウンブギウギバンドの名ギタリストのサポートに気合いも入っていた。京都駅から少し歩いてタクシーを拾うつもりだったが、結局店まで歩いてしまった。夏みたいに暑い日で、汗をかいた肩に衣装とハーモニカが入った鞄が食い込んで痛み、着いたらヘトヘトだった。リハーサルに遅刻して参加。すみません。リハ後、和田さんはじめ、メンバーの半分くらいは飲みに行かれたが僕は不参加で、居残り組と喋りながら出番を待つことにした。僕は和田さん登場前のマミーさん(ギターは中島さん)、末沢さんの歌うブルースからサポートとして参加。二人の歌、ピアノの大谷さん、ギターの多田さんのプレイを聴き、タイミングをはかりつつ絡んでみる。そして和田さん。ハードボイルドな歌の世界にぴったりな燻し銀のギター、豊かな声量の渋い歌声、キャリアを見せつけられるステージだった。どこまでやれたか判らないが吹いていてとても楽しかった。音響の女の子にはリハで何回も注文をつけて申し訳なかったが、おかげで気持ち良くやれた。和田さん、メンバーのみなさんお疲れさまでした。お店の方々、お客様、ありがとうございました。帰りは、電車かタクシーか迷いながらまたまた京都駅まで歩いてしまった。歩数計は1万9千を越えていた。 被災地に実家がある知り合いから、連絡がつかなかった家族の無事が確認できたとメールがあった。良かった。気丈に仕事もこなしていたようだが、心痛む毎日だったに違いない。そんな人が他にも一体どれほどいることか。一人でも多くが救助されることと亡くなった人の冥福を祈ります。 ▲
by nogioh
| 2011-03-19 23:24
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2011年 03月 16日
PCを開くのも億劫でテレビもあまり観なくなった。じっとしている。それでも色々こなすべき仕事はあり、ライブも迫っていて日々、忙しい。まめに更新する気分にはならないのでまとめるが、火曜日はレッスンをした。基礎練とその人のライブ用の曲の解釈やソロの構成についてあれこれ考えた。ジュニア・ウェルズの巧さ、旨味、に感嘆している。そうです。ジュニアは色々独特なテクニックを開発した発明家であり、妹尾さんも何かに書いておられたがソロのメロディセンスも抜群なのだ。昨日は朝方まで原稿を書いた。手こずったが、音源は素晴らしかった。インディアンの血を引く女性ヴォーカリストのライブ盤。ブルースとゴスペル、ジャズとフォークと、インディアン・ミュージックの融合。ぞくぞくするほど格好良いですよ。 中学時代不良でならした連中が、すっかりおっさんになって、道で固まって深刻な表情で何か話し合っている。僕は急ぎの用があり、そちらの方向に向かって歩いていて、何か一言言われそうな気がしてうんざりしている。絡まれるような間柄ではない。20歳を過ぎて音楽が毎日の中心になってからは、結構親しく関わる時期もあったグループだ。僕は普段着の、コンビニに行くような恰好だが、なぜかライブの時にしかはめない分厚い指輪を小指にしていて、これも目立つなあ、と思っている。狭い歩道の両端に3,4人ずつ分かれて話す連中の真ん中を僕はすり抜けようとする。「のぎお」と声がかかる。「おう、元気か」と僕は答えるが歩調は緩めない。急いでいるからだ。「待てや、○○の家がやばいのに知らん振りすんのか」と言われて首をひねると、○○が無表情に僕を見ている。僕は○○の危機については噂で聞いていて、何かしなければと思っていた。しかし今は先ず、大事な用事で急いでいるし、そもそも他の人間に言われてやる筋合いの事柄でもない。だから僕は答えずにさらに歩調を速めた。一人が僕の肩を掴んだ。僕はふりほどいた。何人かが口々に叫ぶ。「のぎお、お前どういうつもりや、○○のために何か置いて行けや!」 これは昨夜の夢だ。急ぎの用とは何だったのか一つも思い出せない。○○は実在の友人だが、幸せに暮らしていると聞いている。危機なんて聞いたこともない。危機の内容も夢の中では判っていたが目覚めると何も覚えていない。非現実的で、場所も日本っぽくなかったし、出てくる他の人物も全て実在するが台詞は極端すぎて、いかにも夢という気がする。しかし、なぜこの夢を見たかは何となく判る。 ▲
by nogioh
| 2011-03-16 23:06
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2011年 03月 12日
友人と会う。久しぶりだし、今後一緒にやるかもしれない仕事のことなど色々話し合うつもりで楽しみにしていたが、部屋に入って、コーヒーを入れて貰ったら、あとは深夜まで殆どテレビに釘付けだった。 錯綜する情報、メディア側と学者の見解の明らかな食い違い、繰り返し流される本震、津波の映像(被災地では多くの人がテレビを見られないわけで、だとすれば扇情的で、無神経な演出だ)、飛び交うデマばっかりのチェーンメール・・・。 深い悲哀の感情がある。憤怒にも似ている。為政者にも電力会社にも、メディアにも腹は立つが、彼らは頼りにならないだけで、そういう意味では僕と同じなのだ。放っても放っても結局自分に向けて戻ってくるの悲哀と憤怒。これを無力感というのだろう。 ▲
by nogioh
| 2011-03-12 23:54
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2011年 03月 11日
昼間、会議室風の小部屋にいて、体感震度2くらいの揺れがずっと、何分も続いたので、これは只事ではないと思った。テレビを点けると、恐ろしい映像の連続で、次第に未曾有の災害であることが明らかになってきた。まだまだ判明していないことだらけのはずだから、被害の方も計り知れない。関東方面の友人知人、東北方面に生家がある友人知人に連絡を試みたりする。 阪神大震災の時は、炬燵に積んだ本やCDが、横に布団を敷いて寝ていた僕にどさどさ落ちてきた程度で、それでも自然災害の怖さが心に植え付けられることになった。 ▲
by nogioh
| 2011-03-11 23:46
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