2019年 06月 03日
5月が暑いのは当たり前みたいになってしまって気に入らない。初旬の連休と、終盤、大阪と神奈川で音楽的喧噪の中で過ごしたが、どちらも暑くてうんざりした。気温の問題を除けば、普段一緒に歩かない人と歩き回り、道で知っている顔にいくつも出会い、人の演奏を聞き、自分も与えられた役割分だけ演奏する。仕事と遊びが一緒くたになったあの感じは良い。真夜中ではなく昼間と言うのが新鮮で、人が集まるのもよく分かる。昔は人が集まる音楽の場に昼間から出かける感覚がよく理解できなかったが今は分かるようになった。神奈川の祭りは、前の日に小出さんとデュオで阿佐ヶ谷、翌日に中野で高橋大輔君、福島陽君、中崎さっちゃんとバンド形式で演奏した。三日間ぶっ通しで付き合って下さった方もいる。本当にありがたいことです。
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by nogioh
| 2019-06-03 23:54
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2019年 05月 14日
ラジオからスピッツの「楓」が流れて、懐かしくて手を止めて最後まで聴いた。確かこのヴォーカリストは僕と同年だったはず。僕は時々言葉の使い方に過敏になる。日本語の歌を聴いているとその性質は顕著になってしまう。職業作詞家が最も華やかだった時代の影響を大きく受けているからだろう。スピッツの歌詞もよく引っかかってしまう。でも楓とチェリーはそこに目をつむっても尚惹かれる完成度がある。とても感傷的だが、登場人物との距離感がとても良いと思う。こんなことを書くと意外そうな顔をする人がいるが、そんなものです。それもこれも含めての自分が出来ることを目一杯やるうちに、自分にしか出来ない事が出来るようになる。そう思って続けているうちに50を過ぎた。
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by nogioh
| 2019-05-14 23:29
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2019年 04月 18日
マッサージを受けていて眠り込んでしまう事はよくある。自分のいびきで目が覚める事もまた。その店には、ヒーリング・ミュージックと言うのか、シンセサイザーを中心に作られた静かなインストが低い音量でずっと流れていた。その日も僕は眠り、短い夢を見た。内容は何も覚えていないが、音楽が聴こえていて、猛烈な懐かしさに胸を塞がれるような感覚だけが残った。施術が終わり、僕は揺り起こされ、夢で鳴っていた音楽が、店で流れている音楽かどうか確かめようと耳を澄ませた。知らない曲だった。聴いたことはあるかもしれないが、マッサージ店や整体院、スーパー銭湯で良く流れているような、どれも区別がつかないような音だった。夢で流れていた音楽が何だったか、なかなか思い出せない。きっと、店の音楽の旋律の抑揚とか、リズムとか、とにかく何かがその歌に似ていて、変容して夢に出て来たのだろうと僕は踏んだ。お金を払う時、ふと曲の調が変わった。何かを思い出せそうな予感があったが、結局その日は思い出せなかった。後日、車に乗っていて不意に思い出した。それはボビー・ウーマックの「Thank you」だった。二枚目のアルバム「My Prescription」の最後の曲。ああ、そうだったのかと思い、すっきりはしたが意外だったのは、ボビーのファースト・アルバムの中の曲ではなかったことだった。どちらのアルバムも好きで20代の前半はしょっちゅう聴いていた。しかし、2枚目より圧倒的にファーストの方が聞いた回数は多い。四六時中聴いていた時期がある。家に帰って早速聴いた。「Thank you」の終盤の盛り上がりの部分で、僕は夢ではなく現実の真夜中の自分の家で、凶暴なほどの懐かしさに捉えられた。何か具体的な事柄を思い出す、ということではない。しかし、この歌には、僕の生の中で、もうあまりにも遠く、遥か遠くになりすぎた何か茫漠とした景色、心象が封じ込められていて、後半それが一気に噴出される。それははっきり感じることが出来る。 ![]() #
by nogioh
| 2019-04-18 23:33
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